1.食べ物の陰陽(いんよう)とは?
食べ物には炭水化物、たんぱく質、脂質といった三大栄養素があります。
加えて、ビタミン、ミネラル等の微量要素や、抗酸化物質など、体を作り健康に保つための物質がたくさん含まれています。
血液や細胞、骨を作るうえで、どれも大切な働きをします。
でも、食べ物が持つ力はそれだけではありません。
栄養学や栄養分析からは見えてこない不思議な力があり、その代表的なものが「陰」と「陽」のパワーです。
陰陽とは簡単に説明すると下記のことです。
・陰:緩めたり冷やしたりする力
・陽:締めたり温めたりする力
食べ物には細胞や血管・臓器を緩めたり締めたりする働きや、体を冷やしたり温めたりする作用があるのです。
緩めて冷やす作用が強いもの=陰性の食べ物
締めて温める作用が強いもの=陽性の食べ物
となります。
2.陰陽でもない中庸(ちゅうよう)のこと
食べ物は陰性・陽性・中庸(ちゅうよう)に分かれます。
夏に採れるなすやきゅうり、スイカ、トマトは、陰性の食べ物。
細胞を緩めて体を冷やしてくれます。
夏にスイカを食べるとみずみずしい美味しさと、体がすっと冷めていくのを感じますよね。
熱帯地方の産物である砂糖やコーヒー、スパイス類も陰性の働きです。
一方、秋から冬に採れる根菜類やお肉は、陽性の食べ物。
体を温める食材です。
北方で野菜が採れない厳しい土地で暮らす人たちは、主にお肉が主食ですね。
そして、陰と陽の中間に位置する中庸の食べ物があります。
お米や小麦などの穀物がその代表。
毎日食べる主食として、体の基礎をしっかりと固めてくれます。
このように、食べ物はそれぞれに、温める、冷やす、締める、緩める、中庸を保つ、といった性質があります。
このことを知っておくと、毎日の生活が楽に生きられますよ。
食べ物の陰陽表を下記に掲載するので、参考にしてみてください。
図解参照:日本CI協会の食物の陰陽表HPより
例えば、熱がある、お腹をこわした、など体の調子が悪いとき。
「具合が悪い」ということは、体が陰か陽に偏っている証拠です。
そんなときは、その反対の作用を持つ食べ物を食べて、体のバランスを中庸に戻してあげましょう。
3.本当の健康とは?
健康な状態とは、体が陰にも陽にも偏っていない状態。
つまり、中庸のバランスを保っている状態です。
現代人は、陰性過多、陽性過多、または陰陽の両極端を併せ持っている体質の人がほとんどです。
主食が中庸の穀物(日本人であれば精製割合が低いお米)ではなく、お肉だけ、パンばかり、サラダだけなど、極端な食事をしていませんか?
甘いものばかり、ついつい食べて過ぎていませんか?
生活習慣病という呼び名のとおり、毎日の食が日々の健康を作っています。
自然のリズムに沿った、命溢れる食を食べましょう。
日本人の伝統食は、ご飯・味噌汁・漬物・一菜です。
旬の時期に採れた旬の地の食材を、ご飯と味噌汁を中心に据えて食べれば、自然に体は中庸=バランスが取れてきますよ。
高価な人工的に作られたサプリメントにお金を出す前に、無農薬・無化学肥料で丁寧に作られたお米を農家さんから買ってください。
そのほうが遥かに健康的で、そして豊かな持続可能な社会の維持にも繋がりますよ。
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