1.森羅万象に及ぶ陰陽の力
食べ物には、栄養学・栄養分析だけでは見えてこない「陰陽」の働きがあります。
陰陽とは簡単に説明すると下記のことです。
・陰:緩めたり冷やしたりする力
・陽:締めたり温めたりする力
この陰陽の作用、実は食べ物だけでなく、森羅万象あらゆるところに及びます。
陰陽の定義をもう少し詳しく定義付けすると、次になります。
<陰>
・外に向かって広がる遠心的なエネルギー
・軽い、冷たい、静的、大きいなどの性質
<陽>
・中心に向かって収縮していく求心的なエネルギー
・思い、熱い、動的、小さいなどの性質
陰陽はまったっく正反対ながらも、引き付けあい、補い合ってバランスをとっています。
そして、陰陽のバランスが取れた中性な状態を中庸(ちゅうよう)といいます。
森羅万象を陰陽で分けた分かりやすい図が合ったので、掲載しておきますね。
画像参照:『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当』
こうしてみると、生活のあらゆるものが陰陽で分かれていることが分かり、とても面白いです。
たとえば、男女。
男性は陽性なので、陰性の女性に魅かれます。
逆もしかりです。
陽性の昼のあとは、陰性の夜がきます。
時間と空間、生と死、光と闇、右と左・・・すべての現象に陰と陽の力が働き、バランスを取って成り立っています。
2.食べ物の陰陽の決まり方
食べ物の陰陽を決める大きな決め手は、含まれるナトリウムとカリウムの割合です。
ナトリウムの代表は塩。
塩は料理の味を引き締めますよね。
野菜を塩もみすると、水分が引き出されギュッと縮みます。
このように、ナトリウムには陽性の特徴である「引き締める」働きがあります。
逆にカリウムには、「拡張し広げる」陰性の働きがあります。
動物性と植物性を比較すると、動物性=陽性、植物性=陰性となります。
動物はナトリウムが豊富に含まれており、血液が赤くて動き回り、温かい。
植物にはカリウムが多く、緑の血であるクロロフィルを持ち、一定の場所に静かにいる冷たい存在。
なので、一般的にはお肉類は陽性、野菜類は陰性に大別されます。(ただし野菜類でも陽性のものはあります)
3.植物(野菜)の陰陽
同じ植物同士も、ナトリウムとカリウムの割合が第一の基準となります。
ただ、それ以外にも陰陽の基本性質(陰性の場合、大きい、広がる、上昇性を持つ等)や、色、水分量、形なども加味します。
<陰性の野菜の特徴>
・天に向かって高く伸びる
・水分が多い
・広がっていたり、細長い
・紫色っぽい
・夏や暑い地域で採れる
例:ナス、トマト、ピーマン、オクラ、バナナ、スイカなど
砂糖やスパイスなども、陰性の食べ物で体を冷やしますよ。
<陽性の野菜の特徴>
・地中深く根を伸ばす
・水分が少ない
・まるく縮こまっている
・オレンジや黄色
・冬や寒い地域で採れる
例:人参、かぼちゃ、大根、玉ねぎ、ごぼう、レンコン、自然薯
4.最後に
夏でも涼しいヨーロッパでは、体を温める陽性の動物の肉や乳製品をよく食べます。
寒い風土に対抗するため、ということもあります。
が、もともと土地が痩せていて牧草しか生えず、それを食べて育つ牛や羊を食べるしかなかった、という背景も関係しています。
気候風土と食べ物の歴史は深く関係しているのです。
現代の栄養学では、陰陽の概念はありません。
でも、陰陽の法則は私たちの生活や健康に大きく作用しています。
自然界の法則=陰陽の作用をうまく取り込み、自然に寄り添った食生活を送りましょう!
LASHICU/らしくは九州産のオーガニック製品を扱っています。
使い手の方が増えれば増えるほど
自然にも人にも優しい生き方が広がります。
使い手(お客さま)よし
作り手(生産者)よし
伝え手(LASHICU)よし
社会(地域社会と地球環境)よし
の「四方よし」の循環型商品です。
応援のほど、よろしくお願いいたします!
この記事へのコメントはありません。