血糖値、あなたは意識していますか?
「血糖値」と聞くと、「糖尿病」のことを心配される方が多いと思います。
日本では、40歳以上の3割を超える人が糖尿病またはその予備軍(厚生労働省2006年調べ)といわれています。
そして、その数字は年々、増加傾向です。
血糖値の乱れは、糖尿病だけでなく、精神的にも悪影響を及ぼすことが分かっています。
また、ひどい場合は精神障害にまで発展する怖い症状です。
若い女性や子供たちを中心に、「低血糖症」という病気も増えつつあります。
今回は、
・血糖値を上げ下げしてしまう食べ物とはどんなものか?
・普段どのようなものを意識して食べれば血糖値を最適値に安定させることができるか?
について紹介していきます。
1.血糖値を急激に上げ下げする食べ物
血糖値を急激に上げたり下げたりする食べ物の筆頭は白砂糖です。
白砂糖は精製の段階で、もともとサトウキビがもっていたビタミン・ミネラルなどの微量要素が捨てられてしまいます。
残るはブトウ糖と果糖のみ。
昔の自然界には存在しなかった、工業製品と同じレベルです。
これらの単糖類は体内に急激に吸収されます。
そして、血糖値を跳ね上げてしまいます。
血糖値が跳ね上がるとどうなるか?
高血糖は体にとって異常事態ですから、脳が慌てて膵臓にインスリンを出せ、と命令します。
インスリンには血糖値を調整する働きがあります。
しかし、今度は急上昇したインスリンを下げるために、過剰なインスリンが出てしまいます。
すると、今度は血糖値がガクッと下がり、低血糖状態になります。
低血糖は、生命の存続に関わりますので、体にとってはより深刻。
今度は糖分の再補給を命じ、甘いものが欲しくなります。
この悪循環を繰り返しているうちに、インスリンを出す膵臓は疲弊し、機能が壊れてしまいます。
ついにはインスリンの分泌が悪くなり、高血糖から糖尿病を招いてしまうのです。
動物性食品の食べ過ぎからも、同じような弊害が起こります。
過剰たんぱく、過剰脂肪は膵臓の働きを弱め、インスリンの分泌を阻害します。
砂糖の害の恐ろしは、別記事にまとめていますのでそちらをご参考ください。
>>砂糖の害の恐ろしさ知っていますか?砂糖を無理なくやめる方法や健康におすすめの砂糖のこと。
砂糖と動物性食品。
この二つが糖尿病に深く関係していますので、予防のためにはなるべく摂らないことが大切です。
良質な赤身肉や鶏肉には、鉄分や亜鉛、たんぱく質が豊富ですので育ち盛りな子供、体が弱い女性は適度に摂るには良いでしょう。
ただし、あくまでも「良質な」という点がポイントです。
現代の日本には、質の悪いお肉があふれています。
そういったものを欲望のままに食べていたら、確実に病気になります。
良質なおの選び方については、まとめていますのでそちらを参考ください。
>>輸入肉の恐ろしい実態と肉食の環境負荷のこと。本当に安心安全なお肉の選び方とは?おすすめの畜産生産者さんは?
2.血糖値を安定させる食べ物
血糖値を安定させる食べ物としては、未精白の穀物が最適です。
消化吸収に時間が掛かるので、糖分がゆるやかに吸収され、血糖値も穏やかに上昇します。
主食は炊いた玄米や分搗き米を、よく噛んで食べること。
栄養分をそぎ落とした精製した白米や、精製小麦を使ったパンはほどほどにしましょう。
子供には玄米では消化吸収を阻害してしまうことがあるので、
七分搗き米や五分搗き米がおすすめですよ。
もち米は血糖値を上げてしまいますので、注意してください。
特別な日の「ハレの日」だけにしましょう。
根菜や青菜にも血糖値を下げる効果があります。
血糖値が低い場合は、油揚げや高野豆腐など亜鉛の多いものや海藻類を食べます。
甘いものや精製した食材は徹底的に避けましょう。
未精白の穀物中心に食べる、という点では高血糖の人と同じです。
3.どうしても我慢できないときは
甘いものが欲しくて我慢できないという人は、
かぼちゃ、たまねぎ、さつまいものなど、自然な糖分を多く含む食材を使った料理を増やしてみましょう。
さつまいもをふかしただけでも、とても美味しく満足度があります。
急には砂糖をやめられない人は、
黒砂糖や米あめを少量用いて徐々に慣らしていく方法もあります。
とにかく、精製された白砂糖やジュースなどに入っている異性化糖などを摂らないことです。
依存性があり、なかなか難しいとは思いますが、まずは冷蔵庫から駆逐することが大切です。
我が家はでは、白砂糖やジュース、スナック菓子類はすべて処分しました!
すっきりしますよ。
4.まとめ
血糖値を適切に保つには、白砂糖などの精製された糖を避け、
未精製の穀物や野菜、海藻類をバランスよく食べることが大切です。
伝統的な日本食ですね。
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